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さらば国分寺書店のオババ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ

さらば国分寺書店のオババ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ

椎名 誠

累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型

この本について

最近、なんとなく「街がどんどん同じ顔になっていく感じ」にモヤっとすることが多くて。どこの書店に入っても似たような棚で、求めているものとちょっと違う。店員さんとの会話もどこか事務的で、昔みたいに“変な人がやってる変な店”に出会うことがほとんどなくなったなあ、と。そんな気持ちを抱えている人には、この本は妙に刺さると思います。 椎名誠の目線って、怒ったり笑ったり呆れたり、とにかく体温があるんですよね。チェーン書店への愚痴も、国分寺の街への文句も、その裏に「好きだったものが変わっていく寂しさ」がちゃんと見える。読んでいて、こちらの中にもあった小さな苛立ちや戸惑いが、言葉として引っ張り出される感じがあります。 もうひとつ大きいのは、作者自身が決して“強者の語り”をしないところです。「オレ、かなりばかだもんね」と自分で笑い飛ばしながら、それでも引っかかったことを丁寧に追いかけていく。その姿勢が、読んでいるこちらを少しだけ救うんですよね。「悩むってこういうことでいいんだ」と肩の力が抜ける。 街の変化に置いていかれている気がする人。昔好きだったものが知らないうちに姿を変えてしまった、と感じる人。そんな人に静かに効いてくる一冊です。

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