
30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由
杉本 宏之
ダイヤモンド社 / 2014-07-17
この本について
仕事が思うように進まなかったり、周りが先に成功していくように見えたりすると、自分だけ足踏みしている気がして落ち込みますよね。感情がぐちゃぐちゃのまま手を動かすしかないと分かっていても、気持ちがついてこない日もあると思います。そんな時にこの本を読むと、「迷っているのは自分だけじゃなかったんだ」と少し呼吸がしやすくなります。 著者は30歳で400億円の負債を抱え、一度はすべてを失っています。その過程で出てくるエピソードが、ただの成功物語ではなく、読者のモヤモヤと地続きなのが印象的でした。たとえば、努力でしか負の感情を洗い流せなかった話や、甘い言葉より厳しい助言のほうが本当に自分を救ったという気づき。あるいは、知識だけを詰め込んでも自分の血にならず、人とのやりとりの中でしか広がらない世界があるという実感。どれも、きれいごとではなく泥くさい現実の中で見えた視点です。 この本が効くのは、「もう一度やり直す気力をどこで拾えばいいのか分からない」と感じている時だと思います。景気や市場の話も出てきますが、本質はもっと人間くさくて、失敗した後にどう自分を立て直すかの記録に近い。諦めるなと言ってくれる人の存在がどれだけ大事か、年齢や立場の関係性がどんなふうに人を支えるのか、といった細かなところが静かに響きます。 自分の足元がぐらついている時ほど刺さる本です。こういう時期に読むから意味があるタイプの一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
読書の順序
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