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ストーリー工学: 物語を創る

ストーリー工学: 物語を創る

川邊 一外

累計読者数5
平均ハイライト数 4件/人
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

物語をつくろうとすると、途中で「これってただの思いつきじゃない?」とか「テーマを説明しすぎてる気がする…」みたいな不安が出てきませんか。僕も書くたびに立ち止まってしまうのですが、この本を読むと、そのモヤモヤの正体が少しずつ輪郭を持って見えてきました。 特に響いたのは、「主人公の行動は、環境の欠落に対する補償である」という視点です。単にキャラを動かすんじゃなくて、環境そのものが主人公を否定し続けるから行動が生まれる。そう考えると、無理にドラマを盛ろうとしなくても、物語が自然に立ち上がる感覚があります。また、クライマックスを基準に要素の必要・不要を決めるという話も、悩んだ場面をどこで思い切って削るかの判断軸になりました。テーマを主人公に喋らせるのではなく、超目標として黙って追わせるという部分も、作者の姿勢を試されているような背筋の伸びる言葉でした。 結局のところ、この本は「うまい話の作り方」というより、「作者が本気で何を描きたいか」を物語としてどう翻訳するかを教えてくれます。形だけ整えたい人より、書く行為そのものに迷っている人に向いている気がします。そんな人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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