
銀河英雄伝説4 策謀篇 (らいとすたっふ文庫)
田中芳樹
この本について
仕事でも社会のニュースでも、「これって本当に正しい判断なんだろうか」とか、「善と悪みたいな単純な話にまとめられていいのかな」と、胸の奥に居座るモヤモヤってありますよね。制度が悪いのか、人が悪いのか、自分はどこに立てばいいのか……考えれば考えるほど霧が濃くなる感じ、僕もよくあります。 『銀河英雄伝説4 策謀篇』に抜粋を並べてみると、読者が引っかかっているのは「国家や正義の扱い方」「自分の判断軸をどこに置くか」という部分なんだろうと思います。国家はただの道具にすぎないというヤンの感覚や、正しさを確信したとき人はもっとも残酷になるという指摘、善悪を白黒で割り切れない現実。これらって、日々の職場やコミュニティでの小さな意思決定にもそのまま響いてきます。 この巻が効いてくるのは、まず、自分の正義の温度を少し下げてみようと思えるところ。誰かの意見にカッとなったとき、「あ、自分は今“正義に酔ってる”かもしれない」と一度立ち止まれる。次に、制度や組織を必要以上に大きく見なくなるところ。国家が道具にすぎないなら、会社や肩書きも同じで、距離を置くことで正気が保てる。さらに、ヤンやラインハルトのふるまいを通して、「戦術として正しくても、戦略として損をする」という視点が実務にじわじわ効きます。 結局これは、白黒つけるより「よりまし」を選び続けるための物語なんだと思います。こんな人に刺さるはずです。正しさの衝動と距離の取り方に、そろそろ折り合いをつけたいと思っている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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