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図解 資本論

図解 資本論

久恒啓一&多摩大・図解アルチザン

累計読者数3
平均ハイライト数 2.3件/人
star総合評価 38/100
boltライト読書型

この本について

仕事をしていると、「自分の労働って何を生み出してるんだろう」とか、「同じ時間働いても、なぜ人によって価値の扱われ方がこんなに違うんだろう」と、ふと立ち止まる瞬間があると思います。忙しくても、心のどこかでずっと引っかかっているあのモヤモヤです。僕自身も、成果や評価に振り回されて、何が本質なのかよく分からなくなる時期がありました。 この本の抜粋を見ていると、「使用価値」と「価値」の違いに反応している人が多い印象があります。自分がつくっているものの“役に立つ感じ”と、市場でつくものの“価値”が必ずしも一致しない──そのズレを丁寧に言語化してくれるのが、この図解版の資本論です。労働が“具体的”と“抽象的”に分かれる、という視点を持つだけで、日々のあの違和感が少し整理されますし、「自分だけの問題じゃないんだ」と肩の力も抜けます。 もうひとつ大きいのは、資本主義の構造を感情論ではなく仕組みとして捉えられる点です。「資本家の目的は剰余価値の獲得にある」という説明を読むと、職場のあの決まりごとや、仕事がどんどん効率化される流れも、個人の頑張りではなくシステムの要請なんだと納得できます。この理解があると、自分の働き方を見直すときの視野が広がります。 資本主義の先に何があるのか、というマルクスの記述も出てきますが、未来を断定する話として読む必要はなくて、「いまの仕組みには限界がある」という示唆として受け取ると、今後どう生きるかを考えるヒントになります。 今の働き方に違和感があるままなんとなく日々が流れている人に刺さる一冊です。肩肘張らずに読めるので、構造的な視点をひとつ増やしたいときにちょうどいいと思います。

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