
リチャード・ローティ=ポストモダンの魔術師 (講談社学術文庫)
渡辺幹雄
講談社 / 2012-09-10
累計読者数5
平均ハイライト数 35.6件/人
推定読了時間 約7時間11分
star総合評価 68/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、価値観がぶつかったときに「結局どの立場で考えればいいんだ…」と手が止まることがあります。リベラルや正義論みたいな大きい言葉は知っているのに、実際の判断にどう関係するのか分からないままモヤモヤが残る、あの感じです。 この本は、ローティやロールズの議論を「我々の側からどう意味を持つのか」という視点で整理してくれます。特に、体系化を嫌い、対話の中で見える“啓発的なやり方”を重んじるローティの姿勢や、ロールズの反照的均衡が実は普遍的原理の探求ではなく、リベラル・デモクラシーに生きる“我々”の直観から出発しているという説明は、抽象概念の迷路から少し抜け出す助けになります。公的アイデンティティと私的アイデンティティを切り離して考える後期ロールズの話も、仕事で価値観をどう扱うかに悩むときに現実的な支えになります。 議論を武器にするのではなく、自分の足場を少し丁寧に見直したい人に向く本です。読んだから一気に視界が晴れるタイプではないですが、考え方の癖に自覚が生まれて、判断が少しだけ落ち着く。そんな読まれ方をする一冊だと思います。
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出版社による紹介
分析哲学の学統から頭角を現しながら、ハイデガーを愛好し、「文化系左翼」批判とリベラリズムの擁護を謳う、「稀代のソフィスト」にしてアイロニスト。この知的巨人は、いかなる理路で「基礎」としての哲学の終焉を告げたのか。変幻自在で挑発的な言辞を丹念に腑分けし、その背後にある思考を体系的に読み解く。ローティの真価は、ここに明らかとなる! (講談社学術文庫)
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