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テアイテトス (光文社古典新訳文庫)

テアイテトス (光文社古典新訳文庫)

プラトン and 渡辺 邦夫

累計読者数8
平均ハイライト数 15.8件/人
推定読了時間 約10時間14分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%

この本について

仕事で判断に迷ったときや、学んでいるはずなのに成長している実感が薄いとき、「そもそも知識って何なんだろう」とふと立ち止まる瞬間があると思います。調べれば答えは出てくるのに、自分の中に定着していない感じ。分かったつもりで動いて、あとから「あれ、自分わかってなかったな」と気づくあの感覚です。 『テアイテトス』を読むと、このモヤモヤ自体がすでに“問いの入口”なんだと気づきます。ソクラテスが繰り返し問いかける「知識とは何か?」は、抽象論ではなく、自分の理解の足場を一段ずつ確かめる作業そのものです。相対的に揺れる「感じ方」では知識にはならないこと、誰かの答えを借りただけでは理解には到達しないこと、そして「知らない」と認める態度がむしろ思考を健全にすること。読んでいるうちに、自分もゆっくりと問いに巻き込まれていく感覚があります。 特に刺さるのは、学びが“進歩しているように見えるかどうか”ではなく、“自分で吟味して前に進めているかどうか”で決まるという視点です。理解とは、ただ情報を積むことではなく、説明できるところまで自分の中を耕すこと。そのプロセスを面倒がらずに続けることが、仕事でも人生でも判断の質を変えていくのだと思わされます。 自分が「分かったつもり」に何度も悩まされてきた人、あるいは学び直しをしているけれど足場がぐらつく人には、静かに効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

知識とは何か、ほんとうに知っているとはどういうことかを主題に、ソクラテスの助産術などのエピソードをまじえ、知識と知覚について、相対主義批判、記憶や判断、真の考えなどとの関係について対話を重ね、若き数学者テアイテトスを「知識の哲学」へと導く、プラトン絶頂期の最高傑作。
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