
One World
喜多川 泰
サンマーク出版 / 2023-02-03
この本について
働く意味とか、自分の時間をどう使うべきかとか、頭では考えているつもりなのに、日常に戻ると途端に「とりあえず今日をこなす」だけになってしまうことありませんか。僕も同じで、気づくと目の前の業務と小さな損得にばかり意識が寄ってしまいます。そんなときにこの本を読むと、少しだけ視点が前に進む感じがありました。 『One World』が響くのは、「働く=時間の換金」という見方をいったん外してくれるところです。自分にできることで誰かを喜ばせる、その積み重ねが仕事になるという話は、耳ざわりのいい理想論というより、日々の現場での小さな行動をどう変えるかに落ちてくるんですよね。たとえば、同じ一日でも喜ばせられる人数を一人増やすこと。そのために、自分の武器を静かに磨いておくこと。そんな具体的なイメージが自然と湧いてきます。 もう一つ、この本が優しいのは、苦悩を「ダメな証拠」ではなく、次の自分に押し出してくれるサインとして受け取っていいと言ってくれるところです。うまくいかない時期ほど、自分の行動を見直すチャンスなんだと腹の底で理解できると、少しだけ呼吸がしやすくなりました。そして最後に置かれている「来たときよりも美しく」という視点は、誰かを圧倒するような大きな目標ではなく、今日の自分ができる範囲で世界を少し良くする態度として、とても心地いい距離感です。 自分の働き方にどこか引っかかりを感じている人に、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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