
方法序説 (岩波文庫)
デカルト and 谷川 多佳子
角川学芸出版 / 2011-04
この本について
なんとなく毎日忙しくしているのに、「本当に前に進めているのか分からない」と感じる瞬間ってありますよね。やることはいくらでもあるのに、判断がぶれたり、考えるほど混乱してしまったり。自分でも気づかないうちに、速く走ろうとするあまり道を外しているのかもしれません。 『方法序説』を読んでいて刺さったのは、デカルトが示す姿勢が、思った以上に“現実的な生き方の指針”として成立していることでした。たとえば「疑わしいことは一度分解して、小さく考える」という発想は、仕事のタスク処理にもそのまま使えますし、「一度決めたら、確実な意見と同じくらい一貫して動く」という態度は、迷いのループを断つ助けになります。また「欲望のほうを調整する」という第三の格率は、環境を全部変えようとしなくても、自分の気持ちの扱い方次第で日々の手触りが変わるという、ちょっとした救いにもなります。 結局のところ、速さより“まっすぐさ”が効いてくる場面は多いんだろうなと感じました。判断がぶれがちな人、頭ではいろいろ分かっているのに足が止まりやすい人には、とくにじわじわ効く本だと思います。デカルトの名前から想像するよりずっと地に足がついていて、「どう生きるか」を自分なりに整えたいときに手元に置いておける一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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國分 利治
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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