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動物農場 (角川文庫)

動物農場 (角川文庫)

ジョージ・オーウェル and 高畠 文夫

望林堂 / 2022-07-04

累計読者数13
平均ハイライト数 10.9件/人
推定読了時間 約1時間30分
star総合評価 51/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 22%

この本について

仕事でも生活でも、「なんで自分の周りってこういう構造になるんだろう」と感じることがありませんか。誰かが権限を持つと、いつのまにか“仕組みの方”が強くなって、現場の声が届かなくなる。言いたいことはあるのに、うまく言語化できず、気づけば流れに飲まれている。あの、なんともいえない無力感に近いものです。 『動物農場』を読むと、そのモヤモヤの正体が少し輪郭を帯びます。動物たちが「なんとなく変だ」と思いながらも、議論が羊の合唱でかき消されたり、「ナポレオンはいつも正しい」で自分の疑問を封じ込めたりする場面が続きます。これは大げさな寓話というより、現実の縮図として読むと妙に刺さる。権力が腐っていく過程は派手ではなく、日常の小さな“違和感をスルーする習慣”の積み重ねなんだと気づかされました。豚たちが鞭を持ち、ベッドで寝て、ついには人間と変わらなくなっていくのに、動物たちは「まあそんなものか」と受け入れてしまう。この流れが、私たちが組織でよく見る現象に重なるんですよね。 同時に、ボクサーの姿も重いです。黙々と働き続け、「もっと働けばいいんだ」と自分を追い込むばかりで、最後まで声を上げない。その善良さが利用されてしまう構図は、善意だけでは身を守れないことを静かに教えてきます。スノーボール追放のあと、動物たちが議論の術を持っていれば…と悔やむくだりは、私たちが「おかしいと思った時に言葉にできる力」を持つことの大事さを思い出させてくれました。 権力の話に見えて、実は「自分の感覚をどう扱うか」の本です。組織の中で違和感を抱えがちな人ほど刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

イギリスの作家ジョージ・オーウェルの「Animal Farm」の新訳&全訳です。 ジョーンズの農場で飼われていた動物たちは、理想郷を求めるメジャー爺さんの言葉に心動かされて〝反乱〟を起こします。そして、ジョーンズを追い出したあとの農場に「アニマル・ファーム」の名を掲げ、動物主義を実践してゆきます。ところが、指導者争いから一気に独裁主義的な色を帯びてくると、農場は理想の姿からどんどんかけ離れてゆき…。 ロシア革命に材を取り、スターリニズムや全体主義を痛烈に批判する傑作寓話小説です。 現代ロシアを理解する上でも必読の書。 縦書き、ルビ付き、豊富な脚注付き。
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