
弁護士ドットコム
元榮 太一郎;上阪 徹
日経BP / 2015-01-17
この本について
仕事でも個人でも、新しいことを始めようとすると「これ、本当に自分にできるのかな」とか「今やる意味あるのかな」といったモヤモヤがつきまといますよね。アイデアがあっても踏み切れなかったり、誰かがすでにやっていそうで自信をなくしたり。僕も同じで、何かを仕掛けるときほど足が重くなります。 『弁護士ドットコム』の話が面白いのは、このモヤモヤに対して“理屈だけでは説明できない前進”をどう作っていくかが、かなりリアルに描かれているところです。たとえば、自分の核となる強みと「違和感のある組み合わせ」をあえて掛け合わせる発想。弁護士という規律の世界と、自由度の高いインターネットをくっつけるなんて、普通なら避けがちですが、そのズレこそが独自性になるという視点はけっこう腹に落ちました。また、「時代を追うのではなく、仕掛けて待つ」という姿勢も、焦りがちな日々の判断を落ち着かせてくれる感じがあります。 もう一つ印象的だったのは、人の悩みの“個別性”をどう扱うかという感覚です。離婚や借金など、人に言いにくい悩みほど微妙に違い、その違いがサービスを前に進めていく。ロングテールやキャズムといった言葉よりも、個人ごとの事情を丁寧に拾っていく姿勢のほうが、結果的に大きな流れを作るんだなと感じました。 自分の強みがなんなのか、どこにチャンスがあるのか、日々探している人には特に刺さると思います。迷いながら進むしかない状況で、どうやって「自分の一手」をつくるのか。その現実的なヒントが詰まった本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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