
両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く
チャールズ・A・オライリー, マイケル・L・タッシュマン, 入山 章栄, 渡部 典子, and 冨山 和彦
東洋経済新報社 / 201902
この本について
仕事で新しいことをやろうとすると、どうしても既存事業との“摩擦”が気になって足が止まることがありませんか。自分でも、いざ動き出そうとした瞬間に「今の仕組みに合わせないと」「数字を出せる形にしないと」と考えてしまい、結局いつもの延長線に戻ってしまうことが多いです。 『両利きの経営』は、そのモヤモヤを「自分の根性不足」ではなく、構造として理解させてくれます。探索と深化はそもそも性質が違い、同じルールに乗せれば探索側が必ず負ける。だからこそ、経営層が意図を示し、探索ユニットを既存事業から少し距離を置かせつつ、必要な資産だけはつなぐ。この“距離と接点の設計”がどれだけ効くのか、具体事例で見えてきます。数字よりスピードを重視するとか、どの時点で探索を畳むかの基準を最初に決めるとか、現場でそのまま使える視点も多かったです。 自分は特に、「優秀なマネジャーばかりになると組織は危険」という一文に刺さりました。改善に長けた人ほど、新しい芽を無意識に潰してしまう。その現実を直視しつつ、それでも両方を育てる方法を示してくれるのがこの本の良さだと思います。 既存事業の延長だけでは未来が描きにくい、と感じている人には刺さるはずです。
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両利きの経営(増補改訂版): 「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く
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