
大前研一 デジタル時代の「社内起業家」育成法
大前 研一
President Inc / 2019-03-30
この本について
新規事業に関わっていると、「長期的に意味があるのは分かっているのに、目の前の利益や評価が気になって腰が引ける」という場面がけっこうあります。上司の事情や部署の事情も絡んで、やりたいことより“組織の都合”に流されていくあの感じ。自分も何度もそこで迷ってきました。 この本は、そのモヤモヤを精神論で上書きするのではなく、仕組みそのものをどう変えれば人が挑戦できるのかを示してくれます。短期利益のための投資つぶしを叱る文化、提案したら自動的に専門部門へ異動できる導線、失敗しても経験を蓄積できるインキュベーション組織…。読者が保存した抜粋を見ても分かる通り、「人の覚悟」ではなく「会社の設計」が挑戦を生む、という視点が一貫しています。個人の可能性を閉じないために、五年で辞めろと言い切るような姿勢も印象的でした。 全社員をイントラプレナー予備軍として扱う、という考え方も、今の日本の多くの会社とは真逆です。でもそれがあるから、上司の顔色や部署の縄張りに縛られず、自分の判断で動く“サッカー型”の組織が成立するんだと思います。自分のキャリアも、会社の未来も、どちらか一方では選べないよな…と悩む人にはちょうどいい視点をくれる本です。 特に、「挑戦したい気持ちはあるのに、いまの環境ではどうしても萎縮してしまう人」に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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