
ユニクロ監査役が書いた 伸びる会社をつくる起業の教科書
安本 隆晴
ダイヤモンド社 / 2013-09-05
この本について
起業に興味はあっても、「どこまでできるのか自信がない」「目先の数字に振り回されてしまう」「そもそも何から考えればいいのか分からない」というモヤモヤは、僕自身ずっと抱えてきたものです。やる気はあるのに、視野が近くなりすぎて、何を基準に判断すべきか見えなくなる瞬間ってありますよね。 この本が効くのは、その“視点の狭まり”をほどいてくれるところです。たとえば、著者が繰り返し語る「対象物になりきる」という姿勢は、事業アイデアを考えるときに自分が顧客や現場の立場に立ち切れていないことに気づかせてくれます。また、「高い目標を掲げることそのものが努力を引き出す」という考え方は、達成可能性ばかり気にして守りに入ってしまう時の小さなブレーキを外してくれます。さらに、失敗を早く認識して修正する姿勢や、理念を前提として問い直す姿勢など、地に足がついた判断軸が具体的に語られていて、読みながら自分の思考の癖とのズレが見えてきます。 僕が読んでいちばん刺さったのは、「不平不満からは成長し続ける原動力は生まれにくい」という部分で、起業って勢いだけでは続かなくて、思考量と準備量が積み上がったところにしか“継続できる理由”は宿らないんだと素直に腹落ちしました。だからこそ、迷っていても一度試すこと、仮説を持って動いて、違っていたら早めに直すこと。その繰り返しが結局いちばん現実的なんですよね。 自分の事業をどこに向けたいか、まだ言語化しきれていない人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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