
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー and 亀山 郁夫
累計読者数8
平均ハイライト数 3.4件/人
star総合評価 35/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
仕事でも人間関係でも、誰かの喜びを素直に祝えなかったり、逆に自分の弱さを見せるのが怖かったりすることがよくあります。頭では「もっと大らかでいたい」と思うのに、気づけば分別ぶった態度で自分を守ってしまう。そんなときに『カラマーゾフの兄弟3』を読むと、妙に胸がざわつくんですが、そのざわつきがけっこう効きます。 作中の人たちは、分別と不器用さの狭間でもがきながら、それでも「喜びを愛する」姿勢に戻ろうとします。誰かのいじらしい一言に救われたり、非合理でも大きな愛に身をゆだねるほうが人として健全なんじゃないかと気づかされたり、若さゆえの鈍感さに自分を見てしまったり。読んでいて痛い部分も多いんですが、そこにこそ日常の人間くささが重なるんですよね。 特に、喜びを助けることの大切さや、心義しい人が理不尽に傷つく場面で湧き上がる怒りは、自分が何に心を動かされる人間なのかをそっと教えてくれます。無理に前向きになる必要はないけれど、「ああ、自分はこういう場面でちゃんと痛むんだ」とわかるだけで、人との向き合い方が少し変わる気がします。 感情の扱い方に行き詰まっている人、あるいは分別と衝動の間で揺れている人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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