
私はいくら?
野口 真人
この本について
仕事を続けていると、「自分って会社にとっていくらの存在なんだろう」とか、「このまま働き続けて意味あるのかな」とふと不安になることがあります。目の前の業務はこなしているつもりでも、成長している実感がないまま日々が過ぎていく。僕も同じようにモヤモヤしていた時期が長くありました。 この本が面白いのは、そうした悩みを“精神論”ではなく“キャッシュフロー”という超現実的な物差しで捉え直してくれるところです。たとえば、自分の仕事が会社にどれだけの利益やコスト削減をもたらしているかを「円」で考えてみると、途端にやるべきことがクリアになります。部署に関係なく、自分の行動がどんな形で価値を生むのかが見えてくるので、今いる環境の使い方が変わっていきます。また、会社の資産を“おもちゃ”と見立てて使い倒すという発想も意外と救いになります。会社に尽くすかどうかではなく、会社をどう利用して自分の価値を上げるか。そう考えるだけで、同じ仕事でも受け取り方がまったく違ってきます。 もうひとつ刺さったのは、「何をすれば明日の自分は今日より価値が出るか」という問いです。これってシンプルだけど、毎日の判断基準がそろうので、行動の迷いが減ります。配属や上司に振り回されていた感覚も、少しずつ薄れていきました。 今の仕事に意味を見いだせない人や、転職を繰り返す前に“一度立ち止まりたい”人には特に合うと思います。精神論でも成功談でもなく、現実的な視点で自分の価値を見直したいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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