
使える売買システム判別法 ──確率統計で考えるシステムトレード入門
山本克二
Pan Rolling Inc / 2010-05-01
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この本について
トレードって、数字を追えば追うほど「これ本当に実力なのか?ただの運じゃないのか?」と不安になることが多いですよね。勝率が高いのに資金曲線はガタガタだったり、逆に地味なシステムが長い目では堅実だったり。目の前の損益に振り回されるあの感じ、僕もずっと抜けられませんでした。 この本が面白いのは、そういう“ノイズに振り回される感覚”に、確率統計というちょっと冷静な視点を差し込んでくれるところです。例えば、同じポジションを複数持つシステムは実質的には1回のトレードとして扱うべきだとか、母集団の平均がプラスかどうかを判断することで「とりあえず安心して回していいか」が見えてくる話とか。感覚ではなく、現実的に判断する軸が増える感じがします。また、システムは1本で戦うより、3本以上の組み合わせでドローダウンをならすという考え方も、実際の運用をイメージしやすくて使いやすいです。 僕自身、過去の成績に過度に期待したり、逆に少しの負けで不安になったりを繰り返していたので、「統計は未来を当てる魔法ではなく、“見通しの精度を上げるための道具”」という位置づけは腑に落ちました。データをどう読むかに悩んだことがある人ほど、実感のある示唆が多いと思います。 感覚ではなく“確率的に納得したい人”に特に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
システムトレードとは「売買ルールを決めて、それに従い、機械的にトレードを すること」。実際の相場を見ながら臨機応変に判断するのではなく、あらかじめ 決めておいた条件がそろったら自動的に注文する手法である。 この手法であれば、注文に迷うことはない。また、コンピュータにプログラムを すれば、FX(外国為替証拠金取引)や株式、先物、CFD(差金決済取引)など多 様な市場で、24時間全自動売買を実践することも可能だ。最近では、個人でも本 格的な売買プログラムを組んだり、専門会社が作成した自動売買システムを手軽 に利用したりできる環境が整ってきた。 ただし、システムトレードで成功するために重要なのは、単純に過去に“実績” のあるシステムを作成したり、利用したりすることではない。なぜなら、売買 ルールがたまたま当時の値動きに合っていただけかもしれないし、単にパラメー タ(変数)を過去データにこじつけただけかもしれないからだ。 では、そうした偶然性を排して、システムの真の実力を評価するためにはどうし たらよいか。そこで役立つのが「確率統計の知識」である。 本書では、信頼区間、仮説検定、T検定、二項分布といった手法から、システム の本質的な「リスク」と「リターン(期待値)」を推定する方法について紹介し ている。 ただ、確率や統計というと難解なイメージがある。そこで本書では、すべてエク セルの計算式で表した。読者はここで紹介された式を利用することで複雑な計算 が簡単にできるだろう。 また、選び抜かれたシステムの能力を自分の「資産運用」に最大限に発揮させる ためには、効率的な資金配分が課題となってくる。いわゆる「システムポート フォリオ」の作成だ。 そこで本書では、エクセルで最適なポートフォリオを求める手順についても言及 し、許容リスクのなかで最高のリターンを期待できる組み合わせを探っている。 本書を利用して売買システムを選ぶ目を養い、理想のポートフォリオを構築して ほしい。
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