ヨムナビ
ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)

葉真中 顕

累計読者数7
平均ハイライト数 5.9件/人
推定読了時間 約7時間44分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 30%

この本について

仕事でも家庭でも、「これって本当に正しい選択なんだろうか」と立ち止まる瞬間ってありますよね。自分では善意でやっているつもりでも、どこかで誰かの価値観とぶつかったり、制度の限界に押しつぶされそうになったり。正しさを言い切れない世界で生きていると、モヤモヤだけが積み上がっていきます。 『ロスト・ケア』は、そのモヤモヤを強引に解消してくれる本ではありません。ただ、人が「善」を求めるのはなぜかとか、制度の歪みが個人の感情をどれだけ追い詰めるのかとか、普段どうしても目をそらしがちな部分を丁寧に見せてくれます。介護がただの“身体の手伝い”ではなく、感情をすり減らす仕事だという描写は痛いほどリアルで、散歩の付き添いが介護と認められないシーンなんかは、制度の隙間に落ちる人たちの姿がそのまま重なります。 一方で、作中の「なぜ悪をなしてはいけないのか?」という問いは、人の中にある善性を示すものとして描かれていて、読みながら自分の内側にも静かに目が向いていく感覚がありました。誰かの行動を安易に断じられない状況に日々向き合っている人ほど、この揺れは響くと思います。 正しさに疲れてしまった人、制度や常識の“隙間”に置かれているような感覚を抱えている人には、特に刺さるはずです。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

葉真中 顕の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奥に響く痛ましい叫び―悔い改めろ!介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味...。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要