
エリオット波動入門 ──相場の未来から投資家心理までわかる
ロバート・R・プレクター・ジュニア
この本について
相場を見ていると、上がっているのに不安になったり、下がっているのに妙に期待したり、チャートのどこを見ればいいのか自分でもよく分からなくなることがありませんか。僕も同じで、エントリーの判断が「雰囲気」や「なんとなくの勢い」に流されがちでした。そんなときにこの本を読んで、波の“構造”という視点があるだけで、相場の見え方がかなり落ち着いたものに変わりました。 とくに効いたのは、相場には常に「ひと回り大きな流れ」と「そこに逆らう揺り戻し」があって、前者は5つ、後者は3つという“決まりやすい形”があるという話です。絶対ではないけれど、この骨組みを意識するだけで、今見ている動きがどの段階にいるのか考えやすくなりました。また、第2波は第1波の始点を割らない、第3波は最短にならないなど、避けてほしいラインがいくつかあることで、無茶なカウントに頼らずに済むのも助かりました。さらに、波が延長する可能性やレバレッジ市場で起こりやすい“行きすぎ”の話など、実際のチャートで感じる違和感を説明してくれる部分も多かったです。 誤解しやすいのですが、この本は未来を言い当てる道具ではなく、「無限に見える相場の動きを、理解できる範囲にまで絞ってくれる」タイプの本です。波の数え方を覚えるというより、相場をどう観察するかの角度が変わる感覚に近いと思います。 自分の感情に飲まれやすかったり、相場を見ても“どこを基準にすればいいか”分からない人には特に刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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