
高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか (PHP新書)
加藤 俊徳
PHP研究所 / 2015-06
この本について
人とうまく距離が取れなかったり、知らない相手が増える場に行くと急にキャパが落ちたり、自分でも理由がよくわからないまま疲れ切ってしまうことってありますよね。勉強は得意だったはずなのに、社会に出たら思ったように振る舞えない。私もずっとその違和感を抱えていて、「何が足りないのか」だけがぼんやり残っていました。 この本が面白いのは、性格や気質の話ではなく、脳の使い方の偏りに光を当ててくれるところです。たとえば、同じ人とばかり関わると脳の刺激が偏ってしまうこと。あるいは、言語系ばかり発達していると、体感や感情の処理が追いつかず、人づきあいになると急に不安が強まること。さらに、知識を積み上げる思考は強いのに、未知の要素が増えると優先順位をつけられなくなるという“詰まり”の正体も丁寧に説明されていて、自分の過去のモヤモヤがそのまま言語化されているようでした。 読んでいて一番刺さったのは、「大人の脳が完成するのに三十年かかるし、そのあとも育つ」という視点です。足りない部分があるのはダメだからではなく、後天的に伸ばせる余白が残っているから。体感の経験を増やすことや、少しずつ関わる相手の幅を広げることなど、現実的にできるアクションに落ちていく感覚があります。 高学歴と言われるほど勉強はやってきたのに、対人関係だけ妙にぎこちないと感じてきた人には、とくに刺さると思います。自分の脳の使い方を一段フラットに見直すきっかけとして、かなり実用的な一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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