
「忘れっぽい」「すぐ怒る」「他人の影響をうけやすい」etc. ADHDコンプレックスのための“脳番地トレーニング” (大和出版)
加藤 俊徳
PHP研究所 / 2020-07-07
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推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 74/100
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この本について
「気づいたら別のことを始めていて、今日の目的すら忘れている」「覚えておけると思ったのに、いざという時に思い出せない」。こういう自分にため息をつきつつ、でもどう扱えばいいのかがよく分からないまま日々が過ぎていく……そんなモヤモヤを抱えている人に、この本はかなり刺さると思います。 読んでいて一番リアルだと感じたのは、「記憶で処理しようとするから苦しくなる」という指摘でした。ADHD気質の脳は、集中に入る前の“酸素が減りそうな感覚”を察知して避ける、という説明があって、ああ自分の意志が弱いんじゃなくて仕組みの問題なんだなと腑に落ちました。その上で、紙に「今日の目的」を書くとか、鞄を所定の場所に固定するとか、行動のほうに寄せて調整するやり方が具体的で、すぐ試せるのがありがたいところです。 もう一つ、個人的に助かったのは「自分のタイミングはずれがちだと自覚する」こと。たとえば降りる駅の二つ前で立つとか、朝の元気な時間に面倒なことを前倒しするとか、こういう“小さな仕組み”が積み重なると、行動のズレが自然と整っていく感じがありました。過去を責めるのではなく、未来の選択肢に視点を向けるという姿勢も心地よいです。 自分の脳のクセに振り回されがちで、「気合いじゃどうにもならないんだよな…」と思っている人ほど、静かに効く本だと思います。
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出版社による紹介
うつ病や不眠症、アレルギーなど、他の症状や疾患を持つADHDを「ADHDコンプレックス」と言います。また、ADHDコンプレックスをはじめ、ADHDと言える脳(=ADHD脳)であるにもかかわらず、ADHDが隠れやすい人たちを、私は、「隠れたADHD脳」と呼んでいます。本書は、発達障害に見えないADHDに悩む人への指南書です。 〈著者紹介〉加藤俊徳 脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニング提唱者。脳活動計測「fNIRS」法を発見。米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。独自開発した加藤式脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。ADHD専門外来で薬だけに頼らない治療を行う。 【PHP研究所】
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