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老人と海

老人と海

アーネスト・ヘミングウェイ and 石波杏

文藝春秋

累計読者数6
平均ハイライト数 2.7件/人
推定読了時間 約1時間29分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事でも私生活でも、うまくいかない日が続くと「結局、運なんじゃないか」とか「頑張っても報われないしな」と、つい過去の失敗ばかり思い出してしまうことがあります。前を向きたい気持ちはあるのに、気持ちだけが空回りしていく感じ。僕自身もよくそこで足が止まります。 『老人と海』を読み直した時、抜粋を見てくれた方が反応していた部分がまさにそのモヤモヤに触れていて、ああ、ここに刺さるんだよなと思いました。運はあった方がいいけれど任せきりにはしない姿勢とか、過去ではなく「今やる一回」に集中する姿勢とか、すごく派手な言葉ではないのに、日々の選択の場面で思い出せる現実的な視点が多いんです。海の優しさと残酷さが共存する感じも、環境や運に振り回されがちな自分の状況に重なります。 この物語が効いてくるのは、主人公が決して完璧でも強靭でもないところだと思っています。ロープは切れ、手には傷ができ、何度も迷う。それでも「負けるようには造られていない」と静かに言えるのは、勝つか負けるかよりも、自分が選び続けてきた道を丁寧に引き受けているからなんでしょう。読んでいると、無理に前向きになるというより、「今日はこの一回だけやってみるか」という気持ちがほんの少し戻ってきます。 たぶん、この本が一番刺さるのは「過去の失敗と思考ばかりに引っ張られて、今やるべきことに集中できなくなっている人」。大きな教えがあるというより、荒れた海の上で黙々と踏ん張る老人の姿が、自分の足元を落ち着いて見るきっかけになります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

巨匠の遺した永遠の名作——画期的新訳 ※本コンテンツは文春文庫『老人と海/殺し屋』(2025年1月4日刊行)のために訳し下ろされたもののうち、「老人と海」のみを収録しています。 老漁師はひとり、海に漕ぎ出した。やがて一匹の大魚が針にかかり、大海原での孤独な戦いがはじまる——。ノーベル文学賞受賞作家の不朽の名作の画期的新訳。 あの魚を殺したのは自分が生きるためだとか、売りつけて儲けるためだとか、そんな話じゃないんだ。俺があいつを殺ったのは矜持からであり、俺が漁師だからだ。俺はあいつが好きだった、奴が生きていた時も、そのあとも。(本文より)
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