
民俗と民藝 (講談社選書メチエ)
前田英樹
講談社 / 2013-04
累計読者数3
平均ハイライト数 27件/人
推定読了時間 約4時間54分
star総合評価 62/100
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この本について
最近、物を見る目がなんだか浅くなっている気がする…そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。忙しさに流されて、手に取る器や日用品を「きれい」「高い」「有名」くらいでしか判断できない。暮らしそのものに根を下ろした感覚が、どこか痩せてしまったような感じです。 この本を読んでいて強く刺さったのは、「物の美しさは、物だけに宿るのではなく、こちらの暮らしの深さと一緒に生まれる」という指摘でした。高麗茶碗でも大名物でもなく、日々の生活のなかで心を通わせるからこそ美が立ち上がるという視点は、今の自分の生活を静かに揺さぶってきます。また、歴史や権威から離れて「ぢかに見る」ことを徹底しようとした柳宗悦の姿勢は、情報に振り回されがちな日常への小さな修正として効いてきます。さらに、農や祭りと結びついた暮らしが民藝の根にあるという話は、自分が何を美しいと感じるのかを問い直すきっかけになりました。 物の選び方に疲れている人、暮らしの手応えをもう一度取り戻したい人には、静かに深く刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
柳田國男の民俗学と柳宗悦の民藝運動―。異なる方法、言葉遣いで展開されたそれらを、成長させた土壌は同じひとつのものだ。それを本書で著者は“原理としての日本”とよぶ。時期を同じくしながら、交わることの少なかった二人の仕事によりそい、二人の輪唱に誘う力作。
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