
光と重力 ニュートンとアインシュタインが考えたこと 一般相対性理論とは何か (ブルーバックス)
小山慶太
講談社 / 2015-08-20
この本について
仕事でも勉強でも、「自分はまだ準備が足りてないんじゃないか」と焦る瞬間ってありますよね。積み重ねているつもりでも、何かがつながらない感じがして、手が止まることもあると思います。僕もそうで、そんなときに読み返したのがこの本でした。 抜粋にもあるように、ニュートンの周りに起きていたことは、よく知られた天才神話とはずいぶん違います。ペストの流行で大学が閉まり、生家に戻った二十二歳の青年が、静かな時間のなかで試行錯誤を積み重ねていたこと。さらに、重力や微積分と同じ机の上で、膨大な量の錬金術のノートを書き続けていたこと。こういう「混ざり合った人間らしさ」に触れると、結果だけを見て自分を比べていた視点がふっと緩むんですよね。 そしてもう一つ、この本は“発見の裏側の泥くささ”まで描いてくれています。木の下でリンゴが落ちた瞬間ではなく、その前後にどんな回想や試行錯誤があったのか。あるいは、月面で羽根とハンマーを落とすような実験から、重力という概念がどう現実に態度を変えていったのか。科学の歴史を読むというより、人が考えるプロセスそのものを覗く感覚に近いです。 自分の歩みが遅いと感じている人や、「寄り道ばかりしているけど大丈夫か」と不安になるタイプの人には、特に刺さると思います。天才を遠い存在としてではなく、同じように迷いながら考えた“先輩”として見せてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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