
The Albert Einstein Story アインシュタイン・ストーリー ラダーシリーズ
ジェイク・ロナルドソン
IBCパブリッシング / 2010-09-01
この本について
仕事でも勉強でも、周りがどんどん先に進んでいくように見えて「自分だけ理解が遅いのでは…」と焦ることがありませんか。考えすぎて動けなくなったり、途中で投げ出したくなる感覚、けっこうしぶとく残りますよね。僕もよくその沼に落ちます。 この本で印象に残るのは、アインシュタインがいわゆる“天才の一直線”ではなかったところです。学校を追い出されかけたり、家族に「生まれてこなければよかった」と書いてしまうほど追い詰められたり、仕事も見つからず途方に暮れたり。抜粋にも散らばっているように、彼の思考はいつも一つのところにとどまらず、光のそばを走る想像とか、磁石の針が動く理由とか、素朴な疑問を執拗に追いかけていました。むしろ“遅い子どもだったことが助けになった”と本人が言っているのが象徴的で、焦りながらも自分のペースで考えることに救いを感じます。 もう一つ、この本が効くのは、挫折の場面がちゃんと描かれていることです。友人のグロスマンがいなければ大学ですら危なかったこと、研究が批判され続けた時間、戦争の影響で思うように動けなかった日々。華やかな成果よりも、その裏の不安定さに触れられるので、「迷っているからこそ深く考えられる」という視点に少しだけ気持ちが傾きます。 派手な成功ストーリーを求めている人には向かないかもしれません。でも、進むペースが遅いことに後ろめたさを抱えている人には、静かに寄り添ってくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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