
ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか (NHK出版新書)
冨山 和彦
この本について
仕事の先がなんとなく見えづらい時期ってありますよね。自分のスキルはこのままで通用するのか、そもそも今の働き方がどこに向かっているのか…。僕自身もそんな不安にしょっちゅうつかまるのですが、『ホワイトカラー消滅』を読んで、視界が少しクリアになる感覚がありました。未来予測というより「すでに現場ではこう動いているよ」という冷静な指摘が多くて、足元を見直すきっかけになります。 とくに刺さったのは、エッセンシャルワーカーの生産性向上が日本社会の土台を左右する、という視点でした。ホワイトカラーの再配置やAIの話よりも先に、国の構造そのものをどう支えるかという話がくる。この順番を理解すると、賃上げや格差の議論が急に具体的な現場の話としてつながります。それに、ローカル企業へのM&Aや若い経営者の動きなど、“東京の議論より先に現実が動いている”という例が多く、閉塞感よりも地に足のついた変化を感じました。 また、「業務マニュアルを守る力」ではなく「変わるマニュアルに適応する力」が問われる、という指摘も個人的には大きかったです。特別な才能よりも、アンラーンして考え直す基礎技術のほうが求められるという話は、今の自分がやるべき方向を素直に教えてくれます。 環境変化に置いていかれそうで落ち着かない人、または自分のスキルの棚卸しをしたい人にはすごく刺さる本だと思います。未来の話を煽るのではなく、現場で起きている変化を手触りのあるまま示してくれる一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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