
春画入門 (文春新書)
車 浮代
文藝春秋 / 2015-09-20
累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
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この本について
仕事に追われていると、文化や芸術のことを「ちゃんと知りたいのに、どこから入ればいいのか分からない」というまま時間だけ過ぎていくことが多いです。春画や浮世絵もそのひとつで、興味はあるのに一歩目が遠いという声をよく聞きます。かつての自分も同じで、なんとなく「エロの絵」くらいの雑な理解で止まっていました。 この本がおもしろいのは、その距離感をほどいてくれるところです。読者の方が保存していた抜粋にもあったように、浮世絵がそもそも「今風」の生活全体を描くもので、しかも肉筆と版画という技法の違いまで丁寧に説明されている。それだけで、いま目にしている一枚がどんな工程を経て生まれたのか、何を映し取ろうとしていたのかが急に立体的に理解できるようになります。また、江戸の人々がどんな日常を送り、どんな空気の中で春画を楽しんでいたのかが、断片ではなく生活の温度ごと伝わってくるので、単なる好奇心では終わらなくなるのが特徴です。 こういう視点を持つと、美術館で見かける一枚との向き合い方が変わります。描かれた線の細かさに目がいったり、版を摺る作業に想像が及んだり、当時の読者の笑いや驚きまで追体験できたりする。派手ではないけれど、静かに見える世界が増える感じがあります。 「知識ゼロだけど、文化の入り口をちゃんと押さえておきたい」という人には特に合う本だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
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出版社による紹介
大英博物館で記録的な成功を収め、先に世界を驚かせた春画展がついに日本へ。浮世絵、春画の基本の「き」を、小説『蔦重の教え』の著者であり江戸料理の研究家が、易しく面白く解説する決定版入門書。
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