
人体六〇〇万年史 下──科学が明かす進化・健康・疾病 (早川書房)
ダニエル E リーバーマン and 塩原 通緒
累計読者数10
平均ハイライト数 31.7件/人
star総合評価 68/100
start序盤集中型
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この本について
食べる量を減らしても体が重いままだったり、睡眠が浅いだけで妙に食欲が出たり、子どもの頃より明らかに体力が落ちている気がする。こういう「なんでなんだろう」というモヤモヤって、生活習慣の問題にしてしまえば話は早いけれど、原因がそれだけとは思えないことも多いですよね。僕自身、同じところでずっと足踏みしてきました。 この本が面白いのは、「いまの暮らしに体が合っていない」という視点を、進化の歴史から丁寧に説明してくれるところです。例えば、加工食品に強く適応していない消化器系の話を読むと、甘いものを前に自制が効かない理由がただの意志の弱さではないと少し安心できますし、睡眠不足で炭水化物が欲しくなる仕組みを知ると、自分の体の反応を責めすぎなくて済むようになります。また、農業以降の社会構造の変化がどれだけ体の負担を増やしたかを知ると、現代の不調が「自分だけの問題ではない」と腑に落ちてきます。 特に、日々の小さな不調の積み重ねに理由が欲しい人には、かなり刺さると思います。読んでいると、体の扱い方に「もう少し丁寧に向き合ってみようかな」と自然に思える本でした。
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