
クリプキ ことばは意味をもてるか シリーズ・哲学のエッセンス
飯田 隆
NHK出版 / 2004-07-23
累計読者数5
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約1時間23分
star総合評価 64/100
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この本について
仕事でも日常でも、「自分の言葉は本当に相手に伝わってるのか」「そもそも“正しい”って何を基準に言ってるんだろう」とふと立ち止まる瞬間があります。考えすぎだと思いつつ、どこかでモヤモヤが残る。僕自身、このあたりでずっと足踏みしていたときに出会ったのが『クリプキ ことばは意味をもてるか』でした。 この本が効いたのは、まず“言葉の意味”が世界に貼りついている事実ではなく、私たちの態度や歴史に支えられている、という視点に触れたところです。相手と自分で「同じ言葉を同じ意味で使っている」保証なんて、本当はどこにもない。その不安を避けるのではなく、社会の中で共有されているからこそ意味が立ち上がる、と整理してくれる。ここが肩の力が抜けた部分でした。 もうひとつは、因果関係や帰納といった“当たり前に使っている概念”が、実は私たちの習慣の積み重ねで成り立っていると気づかされる点。世界に必然があるから信頼しているのではなく、信頼しながら世界を見ているだけかもしれない。この順番の反転が、判断に迷ったときの立ち位置を少し変えてくれます。 「自分の考え方がどこに支えられているのかを確かめたい人」に静かに刺さる一冊だと思います。哲学の大きな話に見えて、実際には“自分がどう世界とつながっているか”を考え直す作業に近い本でした。
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出版社による紹介
「68+57=5」こんな計算はありえない。しかし、ある大胆な思考実験の中では、この答えは正しくなる。ならば「+」という記号が、「プラス」という概念を表すことの根拠は何か? そもそも言語や記号が特定の意味をもつことは可能なのか? 現代の言語哲学をリードするクリプキとともに、言葉に内在するパラドクスを解きほぐす。 [内容] 第一章 グルー 第二章 クワス算 第三章 懐疑的解決 第四章 ウィトゲンシュタイン クリプキ小伝 読書案内
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