
毎朝、自分の顔が好きになる
内田裕士
フォレスト出版 / 2016-08-31
この本について
最近、鏡を見るたびに「今日の自分、なんかしっくりこないな…」と感じることが増えていませんか。人からどう見られているかが気になって、必要以上に構えてしまったり、逆に自分の表情が固まってしまったり。仕事の場でも人間関係でも、ちょっとした違和感が積み重なると、なんとなく疲れてしまうんですよね。 この本を読んでいて印象的だったのは、「見られ方」よりも「自分が何を表現したいのか」を丁寧に扱っているところです。たとえば、表現を出し切ったあとは、相手の評価に――良くも悪くも――委ねるしかない、という姿勢。これが妙に楽なんです。無理に全員を納得させようとすると、表情も言葉もどんどん不自然になるけれど、自分の役割や伝えたいものにフォーカスすると、余白ができて呼吸しやすくなる感覚があります。 また、能の世界で言われる「演者と見手の共同作業」という考え方も、自分の外見や表情との付き合い方にすっと重なります。自分だけで完結させようとすると苦しくなるけれど、相手の受け取り方も含めて“場”が作られると考えると、力の入れどころが変わってくる。日本の「客ぶり」の話も、まさにその視点を補強してくれます。こちらがどれだけ完璧を目指しても、相手との関係で場が育つんだよな、と妙に腑に落ちました。 自分の顔や存在に違和感を抱えているけれど、無理にポジティブに持っていく方法には疲れてしまった人に届く本だと思います。自分の表情を“整える”というより、自分の役割や表現に静かに戻してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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