
考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子
長沼毅
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2015-04-23
この本について
最近、頭では分かっているのに体がついてこないとか、考えすぎて結局動けないまま一日が終わることがよくあります。やればいいのは分かるのに、脳の中で「失敗したらどうしよう」が暴れてしまう。こういうとき、自分の性格や意志の弱さの問題にしてしまいがちですが、この本を読むと、そもそも人間の脳と体はそんなに合理的にできていないんだよな、と少し肩の力が抜けます。 面白いのは、私たちの判断や勇気の出なさが「遺伝子」や「身体性」といった、生き物としての仕組みにかなり左右されていると示してくれる点です。例えば、脳の声はだいたい不安寄りに出るから、もっと体に任せた方がうまくいくことがあるとか、「やって後悔の方がまだマシ」というのも、人間が本来持つ行動パターンとして腑に落ちます。また、失敗しても折れずに続けられる人は特別な才能というより、ただ「負けてもいい」と思える土台を持っているだけなのかもしれない、と感じました。 自分を無理に変えようとするより、生き物としての自分を理解したうえで動いた方が楽なんだろうな、と思わせてくれる一冊です。考えすぎて動けない人より、むしろ「考えても答えが出ないとき、どう立て直せばいいのか分からない」というタイプの人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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