
フィンランド人が教えるほんとうのシンプル
モニカ・ルーッコネン、関口 リンダ
ダイヤモンド社 / 2016-09-15
この本について
忙しい日が続くと、部屋も頭の中もごちゃついて、自分が何を大事にしたかったのか見失いそうになることがあります。完ぺきを求めるほど息苦しくなるのに、手放すのもなんだか不安で、そのまま毎日を押し流されるように過ごしてしまう。そんなときに、この本が静かにブレーキをかけてくれました。 フィンランドの暮らしは派手さはないけれど、「これでいいんだ」と思える視点がいくつもあります。たとえば、運動を特別な目標にせず、生活の延長に置いてしまう発想。頑張らない工夫のほうが続くよね、という温度感で語られていて肩の力が抜けます。また、そうじや家事も“毎日やるべきこと”ではなく、気が向いたときにまとめてやる、ついでに済ませる、くらいの距離感でいいと言ってくれる。さらに、お金についても「突然豊かになってもしあわせはたいして変わらない」という前提に立ち、まずは自分にとっての豊かさや満足の基準をつくることを勧めてくれます。このあたりが、抜粋を見ても多くの人に刺さっているところだと感じました。 結局のところ、この本は生活を劇的に変える魔法というより、「自分のペースに戻るための道しるべ」に近いです。自然の中でぼんやりする時間の必要性や、完ぺきを目指さない勇気など、どれも小さな行動に落とし込みやすいのがありがたいところ。仕事と家族と自由時間のバランスに悩んでいる人、自分の暮らしの基準を持ちたい人には特にしっくりくるはずです。 無理に背伸びしなくても、日々の中でできることは意外と近くにある。そんな当たり前を思い出させてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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