
必要十分生活
たっく
この本について
部屋を見渡すたびに「これどうしよう…」と一瞬だけ気が重くなること、ありませんか。忙しい日ほど、その一瞬がじわじわ効いてきて、気づけば余裕がなくなっていたりします。片づけたい気持ちはあるのに、どこから手をつければいいのか分からないまま時間だけ過ぎていく。自分も何度も同じところでつまづきました。 『必要十分生活』が面白いのは、「ミニマリスト的に全部減らそう」みたいな話ではなく、生活を少しだけ軽くするルールを、自分の生活リズムに合わせて作っていくところです。たとえば著者は、洗面台の上に置いておくものを三つだけに決めています。理由もシンプルで、一日一回しか使わない物が出しっぱなしだと、そのたびに決断のコストが積み上がるから。言われてみれば確かに、自分も洗面台や机の上に置いたままの小物を、見るたびにうっすら疲れていたなと気づきました。 あと個人的に効いたのは、「本当に大事な書類なら、そもそも自分の机に置いていないはず」という視点です。デスクが散らかる理由を努力不足で片づけないのではなく、そもそも管理場所が合っていなかったのだと考えると、変な罪悪感が減ります。さらに、思い出の品や映画の半券は写真を撮って手放すという柔らかい方法も紹介されていて、無理に捨てるのではなく、過去を尊重しながら軽くなる感じが心地よいです。 「片づけたいけど、全部捨てるのは違う気がする」という人には特に刺さると思います。完璧な人になるための本ではなく、日常の小さなモヤモヤを減らして、自分の時間と気力を少し取り戻すための一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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