
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(下) (日本経済新聞出版)
ブレント・シュレンダー、リック・テッツェリ、井口耕二
日経BP / 201609
この本について
仕事でも人生でも、年齢を重ねるほど「自分はこのまま伸びていけるんだろうか」と不安になることがあります。直感で動いていた頃ほど勢いはないし、かといって経験が十分に自信へつながるわけでもない。私も同じように揺れながら、この本の抜粋に何度も足が止まりました。 読んでいて強く感じたのは、ジョブズを“最初からすごかった人”として扱わない視点です。彼自身、年を重ねる中でようやく「点はいつかつながる」と信じられるようになり、部下に任せる余白を持てるようになり、必要ないものにノーと言えるようになっていきます。若い頃の暴走が、復帰後には成熟した判断に変わっていく過程がかなり具体的に描かれていて、年齢を重ねることの意味が少しだけ前向きに見えるんです。 もう一つ響いたのは、彼が“やむにやまれぬ思い”という、説明のつかない衝動を軸に動いていたという点です。市場調査ではなく、深みのある直感でiPhoneを生み出した話は有名ですが、その裏では何度も失敗し、時には方向転換しながら「最善を尽くすこと」を選び続ける姿がある。完璧超人ではなく、試行錯誤の連続で作られたリーダー像に救われる人は多いと思います。 「もっと成長したいけど、何から変えればいいのかわからない」と感じている人には特に刺さるはずです。自分の変化のスピードを信じられないときに、少しだけ視界を広げてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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