
リーダーの言葉が届かない10の理由 (日本経済新聞出版)
荻阪哲雄
日経BP / 2015-04-08
この本について
仕事で「ビジョンを浸透させよう」と言われても、正直どこから手をつければいいのか分からないまま時間だけが過ぎることってありませんか。自分も、ビジョンが抽象的に聞こえたり、現場の忙しさと結びつかなくて、モヤモヤだけが残った経験があります。 この本が面白いのは、ビジョンが届かない理由を「伝え方の工夫」ではなく、もっと泥臭い日常の行動に引き戻してくれるところです。たとえば、上司の背中そのものが“最初のビジョン浸透”になるという視点や、ビジョンと稼ぐ仕事を分けないという発想は、自分の現場に当てはめるとギクッとする人も多いはずです。また、ビジョンを覚えていないリーダーがいると、そもそも現場に届くはずがないという、当たり前だけどなかなか口にしづらい指摘もあります。結局、言葉だけで変えるのではなく、仕事の判断基準を少しずつ変えていくことが鍵なんだと気づかされました。 さらに印象的だったのは、若手の「抽象的ですね」「何をすればいいのかわからない」という反応が、単なる甘えではなく、ビジョンが日常業務とつながっていないサインだという点です。ここに気づけると、部下との対話の質も変わっていく気がします。 「組織のビジョンって実際どう扱えばいいの?」と悩んでいるリーダー層やミドルの人には、かなり刺さる本だと思います。ビジョンを神棚に置くのではなく、今日の仕事に結びつけるための視点が欲しいときに、静かに効いてくる一冊です。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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