
マッキンゼー流 最高の社風のつくり方
ニール・ドシ and 野中 香方子
日経BP / 2016-07-28
この本について
チームを率いていると、「なんでこんなに気をつかっているのに、みんな前向きに動いてくれないんだろう」とか、「自分が期待しているほど、同僚はこの仕事を大事に思っていないのかも」といったモヤモヤにぶつかることが多いと思います。僕も同じで、相手のやる気の正体がつかめなくて、つい仕組みや管理だけで何とかしようとしがちでした。 この本が刺さるのは、やる気の話を精神論ではなく、かなり具体的な“行動”と“環境設計”で説明してくれているところです。例えば、完璧主義が感情的圧力を生み、学びを妨げる場面の描写は、自分のチームでも心当たりがありすぎて苦笑いしましたし、「仕事の意味づけ」や「個人の強みを伸ばす設計」がフリーライダー対策につながるという視点は、仕組みを変える時のヒントになりました。また、ウィキペディアの例にあるように、透明性や分散した意思決定が“適応力”を生むという説明は、組織の元気の正体をつかみやすくしてくれます。 結局のところ、リーダーの役割は圧力をかけることではなく、学びと実験が回る“余白”を作ることなんだなと感じました。チェックリストではなく、日々の業務の中に少しずつ組み込むことが前提として語られるので、現場寄りの人ほど活かしやすい内容だと思います。 「頑張っているのに空回りしているリーダー」には特にしっくりくる本です。自分も読みながら、もう少し肩の力を抜いてチームを見てみようという気持ちになれました。
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