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興亡の世界史 東インド会社とアジアの海 (講談社学術文庫)

興亡の世界史 東インド会社とアジアの海 (講談社学術文庫)

羽田正

講談社 / 2017-11-10

累計読者数9
平均ハイライト数 52.4件/人
推定読了時間 約7時間38分
star総合評価 74/100
menu_book精読型
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この本について

仕事でも歴史でも、「なぜこの制度はこうなっているのか」「今の常識ってどこから来たんだろう」と考え始めると、答えが霧の中に消えていく瞬間がありませんか。世界史は全部つながっているはずなのに、自分の中ではまだ点のまま…そんなモヤモヤを抱えているときに、この本がけっこう効きました。 東インド会社というと、ヨーロッパがアジアを支配した話だと思いがちですが、本書はむしろその逆で、アジア側の論理や生活感まで含んだ“実際の現場”を描いてくれます。たとえば、国という概念が地域ごとに違いすぎて交渉がかみ合わなかったり、アジアの港町が独自の政治体を作って動いていたり、香辛料需要ひとつを取っても生活環境や医療観の変化が絡んでいたり。近代が突然ヨーロッパから始まったわけではなく、長い積み重ねの中で世界全体が形を変えていく様子が、断片ではなく“つながり”として見えてきます。 読んでいて一番刺さったのは、情報量の差が政治も経済も左右していくという指摘で、現代の仕事でも心当たりがありすぎました。知らないまま動くと、相手との前提のズレに気づけない。これは過去も今も同じなんだなと。 歴史を「大きな流れ」でつかみ直したい人、あるいは自分の立っている場所の成り立ちをもう少し深く知りたい人にはとても合う一冊だと思います。

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出版社による紹介

17世紀のイギリス、オランダ、フランスに相次いで誕生した東インド会社。この「史上初の株式会社」の興亡を通して、世界が大きく変貌した200年を描きだす異色作。喜望峰からインド、中国、長崎にいたる海域は、この時代に「商品」で結ばれ、世界の中心となり、人々の交流の舞台となっていた。そして、綿織物や茶、胡椒などがヨーロッパの市場を刺激して近代の扉を開き、現代に続くグローバル社会の先駆けとなったのだった。
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