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まつもとゆきひろ 言語のしくみ

まつもとゆきひろ 言語のしくみ

まつもとゆきひろ

日経BP / 2016-12-22

累計読者数5
平均ハイライト数 32.6件/人
推定読了時間 約9時間25分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 30%

この本について

プログラミングの本を読んでいて、「結局なんでこの仕様なんだっけ」とか「もう少し扱いやすい言語って作れないのかな」と、じわっとしたモヤモヤを抱えることってあると思います。実装は追えても、設計者がどんな矛盾や折り合いの中で決めているのかまでは、普通なかなか見えませんよね。僕もずっと同じところで引っかかっていました。 『まつもとゆきひろ 言語のしくみ』は、その“裏側”を具体的に追える珍しい本でした。Rubyの生みの親が、自分が苦手な領域まで踏み込まざるを得なかった理由とか、多重継承の探索順序でどう悩んだのかとか、普段は語られない部分を淡々と開いてくれるんです。例えばプロセスやスレッドのような仕組みも、「なぜこう設計するのか」という視点で読むと、自分が日々抱えていた選択の迷いにそのまま重なってきます。抽象的な思想本ではなく、実際の仕様変更や構文の試行錯誤まで踏み込んでくれるので、読みながら自分の設計判断にもそのまま引き寄せられました。 特に効いたのは、「自分が欲しいツールが存在しないから作るしかない」という話のリアルさで、理想と現実のギャップにどう折り合いをつけるかを考えるきっかけになりました。丁寧に作られた仕組みの裏にある、小さなストレスや制約との格闘を知ると、普段触っている言語や仕様の見え方が少し変わります。 言語仕様の知識を超えて、「ものづくりの判断に悩んでいる人」に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世界中で使われているプログラミング言語「Ruby」の作者、まつもとゆきひろ氏が「言語の作り方」を初めて真正面から解説する本です。 本書のために新言語「Streem」を作りました。2年をかけて新言語を実際にデザイン・実装した取り組みを、試行錯誤の過程も含めて詳しく解説しています。 「今更、言語を作ってどんな意味があるの?」と思う人もいるかもしれません。まつもと氏は言語を作る価値を本書でこう説明します。 ●プログラミング能力の向上 ●デザイン能力の向上 ●自己ブランド化 ●自由の獲得 まずプログラミング言語の実装は、コンピュータサイエンスの総合芸術といえるでしょう。言語処理系の基礎である字句解析や構文解析は、ネットワーク通信のデータプロトコルの実装などにも応用できます。 プログラミング言語はコンピュータと人間をつなぐインタフェースでもあります。そのようなインタフェースをデザインすることは、人間がどのように考え、暗黙のうちに何を期待しているかについての深い考察が求められます。そのような考察を重ねることは、言語以外のAPIのデザインや、ユーザーインタフェース(UI)、ひいてはユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインに役立つでしょう。 こんな言語デザインの世界に飛び込んでみましょう。
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