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観光立国の正体(新潮新書)

観光立国の正体(新潮新書)

藻谷 浩介 and 山田 桂一郎

新潮社 / 2016-11-17

累計読者数5
平均ハイライト数 27.4件/人
推定読了時間 約2時間41分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

観光に関わっていると、「結局どうすれば地域が良くなるのか」「住民目線と観光客目線のどちらを優先すべきなのか」で悩むことが多いと思います。地元の魅力を伸ばしたい気持ちはあるのに、組織は縦割りで、現場の手応えも薄いまま…。僕も似たようなモヤモヤを抱えてきました。 『観光立国の正体』は、その行き詰まりを少しほぐしてくれる本でした。派手な成功論ではなく、ツェルマットや弟子屈町の取り組みから、「観光は住民の生活満足度を起点にすると強くなる」という当たり前だけど忘れがちな視点を取り戻させてくれます。たとえば、滞在時間をどう延ばすか、ミスマッチを起こさない接客をどう積み上げるか、あるいは住民主体の組織運営をどう実装するか。どれも机上の話ではなく、現場で積み重ねられた知恵として語られるので、自分の仕事にすぐ置き換えやすいのがありがたいところです。 特に効いたのは、「マーケティングとは中身を作り変えること」という一文。観光もプロモーションではなく、地域そのものを磨く営みなんだと思わされます。表面的な集客策よりも、人が生き生きと暮らせる環境づくりに手をかける。その積み重ねが、実はリピート客や高付加価値につながるという構造が腑に落ちました。 地域に関わりながら「このまま続けて意味があるのか」と感じる人にこそ、じわっと刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

爆買い、インバウンド、東京オリンピック……。訪日外国人の急増とデフレの慢性化で、国策としての「観光立国」への期待が急速に高まってきた。しかし、日本のリゾート・観光地の現場には、いまだに「団体・格安・一泊二日」の旧来型モデルに安住している「地域のボスゾンビ」たちが跋扈している。日本を真の「観光立国」たらしめるには何が必要なのか。地域振興のエキスパートと観光のカリスマが徹底討論。
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