
1時間の仕事を15分で終わらせる
清水久三子
この本について
仕事をしていると、「なんで自分はこんなに時間がかかるんだろう」とか、「頑張っているのに、いつまでも片付かない」というモヤモヤがつきまといますよね。私も同じで、集中する前に机の上を片付けてしまったり、やらなくてもいい作業に手を出して時間が溶けていくことがよくあります。そんな状態が続くと、単にスピードの問題じゃなくて、気持ちまで重くなってくるんですよね。 この本が面白いのは、単に速くやるテクニックではなく、「どこが自分のボトルネックなのか」をちゃんと見せてくれるところでした。たとえば、最初のヌケモレが後々の遅れにつながるから、まず全体をざっくり押さえるとか。やるべきことの前に、やらないことを決めてしまうとか。あるいは、机が散らかっているだけで思考が引っ張られるという現象まで言語化されていて、「ああ、だから自分は進まなかったのか」と腑に落ちる瞬間がありました。小さな初動を速くするために道具をセット化したり、夕方10分の片づけだけで翌日の思考が変わる、みたいな現実的な話も多いです。 もうひとつ、この本が効いたのは「速い仕事は価値そのもの」という視点でした。早く終わらせることが偉い、ではなく、速さが余白をつくってくれるから、疲れにくくなるし、人との関係もスムーズになる。仕事を速くすることって、自分を追い込む行為じゃなくて、むしろ楽になるための準備なんだと感じました。投資対効果で考えるとか、会議の目的とゴールを最初の5分で共有するだけで、あんなに長かった会議があっさり終わることもあります。 「やる気はあるのに、いつも時間が足りない」と感じている人には、特に刺さるはずです。スピードを上げるというより、ムダをそぎ落として本来の力が出せる状態に近づけてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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