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「仕事ができる」とはどういうことか?

『「仕事ができる」とはどういうことか?』

楠木健 and 山口周

宝島社 / 2019-11-26

201人の読書データから読み解くレビュー

77/100

肩書きに寄りかからず、自分のロジックで成果を生み出す思考法を学ぶ本

動いているのに成果が見えない、そんな現状を思考の根本から見直したい人には確実に刺さる一冊です。

group201人が読んだdraw刺さりどころが非常に多い本schedule約4分で把握できるレビューflag読了ハードルは高めだが、読切る価値あり

201人の読書データ上、総合評価77点の高評価本

check_circleこの本が向いている人

  • +目の前のタスクをこなしても成果とのつながりが見えずに悩んでいる人
  • +肩書きや役職に頼らない自分なりの判断軸を確立したい人
  • +効率化ツールやスキルアップだけでは限界を感じている人
  • +AIやデータといった飛び道具に頼る前に、自分の思考を整理したい人

arrow_right_alt他の本が合うかもしれない人

  • 具体的なタスク管理術や時間術を求めている人
  • 即効性のあるテクニックやフレームワークが欲しい人
  • 抽象的な思考よりも実践的なノウハウを優先したい人
  • 201人の読者が平均60.2件もの箇所に注目している精読型の本で、じっくり腰を据えて読む価値があります。

201人の読者が平均60.2件もの箇所に注目している精読型の本で、じっくり腰を据えて読む価値があります。

仕事で動いているつもりなのに成果につながらない。そんなもどかしさを感じているなら、この本は静かに効いてくるはずです。楠木健と山口周という二人の論客が、「仕事ができる」という曖昧な概念を、思考の癖から見直していく一冊。効率化やスキルアップの手法論ではなく、そもそもの判断軸を問い直したい人に向けた本です。

categoryこの本が扱っているテーマ

組織内エネルギーの変遷パターンexpand_more

組織内エネルギーの変遷パターン

多くの読者が注目したのは、位置エネルギーと運動エネルギーの関係性です。肩書きや役職といった位置エネルギーに寄りかかるほど、自分自身の運動エネルギーが減っていくという指摘は、心当たりがある人には痛烈に響きます。この本の本質は、組織の中で自分がどのようにエネルギーを使っているかを客観視させることにあります。

戦略的思考と実行の統合手法expand_more

戦略的思考と実行の統合手法

表面的には戦略と実行の話に見えますが、実際は「時間に奥行きを持たせる」という感覚を身につける本です。ToDoを並べるほど成果とのつながりが薄れるという現象を、ストーリーで考える思考法で解決していく。多くの読者がここに注目したのは、単なる計画術ではなく、時間軸を含めた思考の組み立て方を学べるからです。

論理的連鎖による成果創出expand_more

論理的連鎖による成果創出

この本が他の仕事術本と決定的に違うのは、論理の連鎖を重視している点です。個別のスキルや手法ではなく、自分なりのロジックを持てるかどうかが仕事の成果を左右するという視点。読者が深く読み込んでいるのは、この「自分のロジック」を構築する過程が具体的に描かれているからです。

専門性と統合力の役割分担expand_more

専門性と統合力の役割分担

専門性を深めることと、それを統合して成果につなげることの違いを明確にしています。多くのビジネスパーソンが陥りがちな「専門性を高めれば仕事ができるようになる」という思い込みを、統合力という別の軸で整理し直す。この視点の転換が、読者の注目を集める理由です。

内発的動機と外部適応の思考軸expand_more

内発的動機と外部適応の思考軸

AIやデータといった外部ツールへの依存を戒めながら、内発的な動機をどう育てるかを扱っています。この本ならではの切り口は、外部適応と内発的動機のバランスを、思考の癖として捉えている点。読後には、新しいツールに飛びつく前に自分の思考を見直す習慣が身につきます。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は2に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。

info読む前に知っておきたいこと

この本は精読型の読書体験になります。201人の読者が平均60.2件もの箇所に注目しており、流し読みではなくじっくり考えながら読む本です。注目箇所が全体にまんべんなく分散しているため、各章に均等に学びがある構成になっています。一気に読むよりも、章ごとに自分の仕事を振り返りながら読み進めるのが効果的でしょう。

推定完走率は45%と、最後まで読み切るのに少し根気が必要です。ただし、前半だけでも十分に価値があるため、途中で止まっても損はありません。132ページという薄さながら、内容の密度が高く、読み返すたびに新しい気づきが得られる種類の本です。

抽象的な概念を扱いながらも、具体的な仕事の場面に落とし込める内容なので、読みながら自分の思考パターンを見直していく作業が必要になります。

arrow_forward読書の前後で読まれている本

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡)が最も多く読まれています。思考の整理から具体的な時間管理術へと移行する流れで、この本で得た視点を実践に落とし込みたい人向けです。

『リフレクション』(熊平美香)は、この本で学んだ内省の技術をより体系的に深めたい人が選んでいます。自分の思考パターンを客観視する習慣を、さらに精緻化していく位置づけです。

『仕事選びのアートとサイエンス』(山口周)は、同じ著者による仕事観の発展形として読まれています。「仕事ができる」から「どんな仕事を選ぶか」へと視野を広げる自然な流れです。

『「具体⇔抽象」トレーニング』(細谷功)は、この本で触れた思考の統合力を、より実践的なトレーニングで身につけたい人が手に取っています。

compare_arrowsこの本 vs 似た本 — どれを選ぶべきか

併読データから判断すると、山口周の他の著作との比較が重要になります。『外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術』は、より実践的な読書術に特化しており、この本の方が思考の根本を扱っています。読書術から入りたいなら前者、思考法から整理したいならこの本を先に読むべきです。

『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之)は、具体的なスキルセットを体系化した本で、この本とは補完関係にあります。まず思考の軸を整えてから具体的なスキルを身につけたい人は、この本を先に読んでから大石氏の本に進むのが効果的です。

『武器になる哲学』(山口周)は、より広範な思想的背景を扱っているため、この本で実務的な思考法を学んでから、より深い思想に触れるという順序がおすすめです。まず読むなら『「仕事ができる」とはどういうことか?』。思想的な背景まで知りたくなったら『武器になる哲学』という流れが自然でしょう。

この本に似ている本

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「スキルのデフレ化とセンスのインフレ化」はあらゆるジャンルで進行している! 『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)の楠木建と『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』(光文社新書)の山口周が「仕事ができる」の正体を求めて新時代の仕事論を語り尽くす。仕事ができる人――本書でこの言葉の定義は「この人ならなんとかしれくれる」、もっと言えば「この人じゃないとダメだ」「余人をもって代えがたい人」である。プログラミングができる、英語が話せる、財務分析ができる――「あれができる・これができる」と言っているうちは半人前。スキルを超えたセンスにこそ「仕事ができる」の正体がある。スキルを伝授しようとする本は無数にある。しかし、センスの問題に正面から向き合った本は稀少だ。ほぼすべての人がセンスの重要性について薄々は気づいているにもかかわらず、である。本書はスキルとセンスの相克をテーマに、日本のビジネスシーンで「スキル優先、センス劣後」の状況が起きる理由から、「何がセンスを殺すのか」「センスを磨くとはどういうことか」まで、「仕事におけるセンス」の問題について2人が縦横に論じる。
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