
外資系コンサルのビジネス文書作成術―ロジカルシンキングと文章術によるWord文書の作り方
吉澤 準特
東洋経済新報社 / 2017-03-29
この本について
仕事の文書って、書いている途中から「これ、相手にちゃんと伝わるんだろうか…」と不安になることがありませんか。自分の中では筋が通っているつもりでも、レビューでズレを指摘されて、どこから直せばいいのか分からなくなる。僕もずっとその堂々巡りに悩んでいました。 この本は、文章力というより「相手の理解を乱さないための作り方」をかなり丁寧に扱っています。たとえば、文書の目的をWHO・WHAT・WHYで最初に定義して、推測ベースの“多分こうだろう”を極力なくすこと。あるいは、PREPの型を口頭と文書でどう使い分けるか、まとめ(P)をどんな形で配置すれば読み手の負担が減るか、といった細かいところまで踏み込んでいます。さらに、見出しの構造やフォント、表の色づかいまで「読み手の思考コストを減らす」という軸で整理されていて、実務で迷いがちな部分に手を添えてくれる感覚があります。 僕自身、相手の興味を勘違いしたまま書き進めてしまうことがよくあって、WHOとWHATは合っているのにWHYだけズレる、という失敗を何度もしてきました。この本を読んでからは、書き始める前に相手の理解度を表にまとめてみたり、レビューをもらう段階をスケルトン・ドラフト・フィックスの三つに分けたりと、手元のプロセスがだいぶ整いました。文書そのものだけでなく、作る前と後の動きが変わる本だと思います。 「文章を書くことより、“相手に読まれる文書”を作る部分で迷いがち」という人には、とても静かに効いてくる一冊です。
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