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男と女の台所

男と女の台所

大平 一枝

平凡社 / 2017-02

累計読者数3
平均ハイライト数 8.3件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 46/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%

この本について

家の中でいちばん長く過ごしているはずなのに、家族との距離だけはどう縮めればいいのか分からない。向き合いたい気持ちと、もう疲れて知らん顔しておきたい気持ちが行ったり来たりする。台所でひと息つきながら、「これって、みんなはどうしてるんだろう」と考えてしまうこと、ありますよね。 『男と女の台所』を読んでいて感じたのは、暮らしの断片みたいな場面にこそ、人が本音を隠しきれずに出してしまう瞬間があるということでした。たとえば、言い争う気力もなくなって同居人と思おうと決めるときのしんどさとか、子どもにだけは家の空気の重さを背負わせたくないという揺れとか、昔の自分が胸の奥にしまいこんだままの感情の重さとか。きれいごとじゃない形で描かれているから、自分の生活にも静かに重なるんです。 もう一つ、この本が効くのは、向き合うって本当は何なんだろう、と考え直せるところ。相手にこちらを向かせることじゃなくて、相手の向きを受け止めることも含まれるんじゃないか、という言葉は、家族でもパートナーでも、距離感に迷っている人にはひっそり刺さると思います。台所で黙々とジャムを煮る姿に季節を閉じ込めるように、この本は人の関係にある温度差や寸分の寂しさをそっとすくいあげるんですよね。 家族との関係に「答え」よりも「少しの理解」や「呼吸の仕方」を求めている人に向いている一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「朝日新聞デジタル」大人気連載の書籍化第2弾。18人の家の台所を通してあぶりだす、夫婦、カップルなど、男女の関係の本質。
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