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金融史がわかれば世界がわかる【新版】 ──「金融力」とは何か (ちくま新書)

金融史がわかれば世界がわかる【新版】 ──「金融力」とは何か (ちくま新書)

倉都康行

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この本について

経済ニュースを追っていても、為替や金利の動きが「結局どうつながっているのか」が腹落ちしないまま日々が過ぎていくことがあります。自分もずっとその感覚が抜けなくて、勉強すればするほど霧が濃くなるタイプでした。そんなときに助かったのが、歴史という後ろ向きの話からいまの金融の仕組みを説明してくれる本でした。 この本は、紙幣がそもそも何を保証してきたのか、各国の通貨がどう信用を築き、どこで崩れたのかを、英国の金融覇権や金本位制の運用といった具体的な場面から掘り下げています。為替が単なる数字の上下ではなく、金の重量の比率で決まっていた時代を知ると、いまの変動の意味が少し違って見えてきますし、日本が「経済力はあるが金融力が乏しい」と言われる背景も理解しやすくなります。また、オプション取引が実は酔っ払いの千鳥足を前提にした計算で成り立っている、という意外な話も、日々の価格変動への向き合い方をゆるくしてくれます。 世界経済を理解したいけれど、専門書の数式に挫折してきた人にちょうどいい一冊です。歴史から回り込んで金融を捉え直すと、仕事で数字を見るときの視界が少しクリアになると思います。

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