
Re:ゼロから始める異世界生活 13 (MF文庫J)
長月 達平、大塚 真一郎
KADOKAWA / 2017-06-24
この本について
人に頼るのが苦手で、気づけば「全部自分で抱える」みたいな状況になっていないでしょうか。説明しきれない問題を抱えているときほど、誰にも言えずに詰んだ気分になる。でも、そんなときに限って、自分が一番大事な相手を過小評価していたりします。どうせ話しても分からないだろう、と勝手に決めつけてしまうあの感じです。 『Re:ゼロから始める異世界生活 13』の抜粋が多く保存されているのは、まさにこの部分に刺さっているからだと思います。「見えない部分を補うために誰かの手を借りたらいい」「ごちゃごちゃ全部話して最後に信じろって言えばいい」――こういう言葉って、現実でもなかなか口にできません。でも読んでいると、自分が何をためらっていたのか、少し輪郭が見えてくる。誰かを信じるって、勢いとか覚悟の話じゃなくて、ちゃんと説明しようとする手間を惜しまないことなのかもしれない、と。 そしてもう一つ刺さるのは、スバル自身がエミリアを一番見くびっていたという指摘です。相手を守るつもりで黙っていたことが、実は相手の意思を踏みにじっていた。現実でも、仕事や人間関係で同じようなことをしてしまう瞬間があります。善意のつもりが独りよがりになる、その危うさに気づかされる巻でした。 「自分だけで何とかしようとして限界を感じている人」に、そっと効いてくる内容だと思います。ファンタジーの物語ですが、関係のほころびをどう立て直すかとか、誰にどこまで頼っていいのかとか、現実でつまずくポイントと重なる部分が多いです。読んでいて、少し肩の力が抜けました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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