
The Big Push: Exposing and Challenging the Persistence of Patriarchy (English Edition)
Cynthia Enloe
Univ of California Press / 2017-10-26
この本について
仕事でも家庭でも、なんとなく「最後の決定権は父親や男性側にあるよな…」と感じてしまう場面ってありますよね。誰かが強く押しつけてくるわけじゃないのに、気づけばそっちが“当然”として扱われている。モヤモヤするけど、言葉にしづらいあの感覚に、この本はかなり丁寧に向き合っています。 読者が保存していた「fathers having the final say」や「child marriages ではなく girl marriages」という指摘は、この本の核心そのものです。何気ない言葉や慣習の中に、どんな前提が埋め込まれているのか。Enloe は大きな理論で殴るのではなく、あたりまえに見える日常の風景を静かにひっくり返してくれます。たとえば、自分が“中立”だと思っていた立場が、実は特定の関係性を前提にしていたことに気づく瞬間が何度もありました。 読むことで、社会構造を急に変えられるわけではありません。でも、日常会話で聞き流していた表現に「それって誰の都合の言い方なんだろう」と一歩立ち止まれるようになる。無意識の前提を見破る感覚が少しずつ育つので、職場の会議でも家庭の話し合いでも、これまでより落ち着いて状況を読み取れるようになります。 性別の問題を声高に語りたいわけじゃないけれど、言いづらい違和感を抱えたまま過ごしてきた人にとっては、かなり心強い一冊だと思います。特に「気づいているのに、うまく言葉にできない」というタイプの人に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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