
コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)
江崎 道朗
PHP研究所 / 2017-08-10
この本について
最近、歴史や政治の話になると「結局どこまで信じていいのか」「誰の視点で語られているのか」が気になって、ニュースをそのまま飲み込めなくなることが多いんですよね。自分でも判断したいのに、材料が足りない感じがずっと残る。そんなときにこの本を読んで、視界が少しクリアになった実感がありました。 刺さったのは、当時の日本や欧米で起きたことを、人物の善悪だけでなく“構造”として描いてくれるところです。たとえば、愛国心が利用されたり否定されたりした背景を、思想や国際工作の流れの中で説明してくれるおかげで、「なぜそんな判断が下されたのか」が立体的に見えてきます。また、コミンテルンの宣伝戦の話は、情報がどう扱われ、どう人の判断を歪めていくのかを考えるヒントにもなりました。いまの社会をそのまま重ねるのは乱暴ですが、「情報の使われ方」が歴史を動かすという視点は、日常のモヤモヤにも直結します。 さらに、この本が面白いのは、日本の中にも当時さまざまな政治思想のグループがあり、どれも単純に善悪で語れない複雑さがあったことを丁寧に追っている点です。自分の立場を決めつけずに、まず「どういう前提で人は動くのか」を知ることの大事さがじわっと効いてきました。 いまのニュースの背景をもう少し深く理解したい人や、「歴史の話ってなんとなく苦手」だけど引っかかるものがある人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの46%が集中しています。
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