
〈生命〉とは何だろうか――表現する生物学、思考する芸術 (講談社現代新書)
岩崎秀雄
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この本について
仕事でも日常でも、「生命ってなんなんだろう」とまでは考えなくても、目の前の現象をどう捉えればいいか分からなくなる瞬間ってあります。複雑なものを前にすると、理解したいのに手がかりがつかめない…そんなモヤモヤに、この本はけっこう効きます。 読者が保存していた抜粋を見ると、生命を“モノ”として固定化せず、“振る舞い”として捉えようとする視点や、科学と芸術がどこかでつながる感覚、そして「グローバルな定義」ではなく手元のローカルな基準で考えていく姿勢に惹かれているように思います。実際この本は、生命を説明しきるというより、観察・分解・再構築という科学のプロセスをたどりながら、自分の視点がどう形づくられているのかをゆっくり炙り出してくれます。 特に、システムとして生体を見ることと、自分でそのシステムを組み立ててみることが地続きになっている話は、抽象的な思考に迷子になったときの支えになります。自然の「目的」を決めつけず、でも「なぜそう見えるのか」を問い直す姿勢は、仕事で複雑なプロジェクトに向き合うときにも応用しやすい感覚でした。 「世界の見方を一度ほぐしてみたい人」に刺さる本です。
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