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量子で読み解く生命・宇宙・時間 (幻冬舎新書)

量子で読み解く生命・宇宙・時間 (幻冬舎新書)

吉田伸夫

幻冬舎 / 2022-01-26

累計読者数3
平均ハイライト数 15件/人
推定読了時間 約3時間31分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

ときどき、自分たちが見ている世界の“あたりまえ”って、本当にそうなのかと不安になることがあります。なんで物質は形を保てるのか、細胞ってどうして壊れずにまとまっていられるのか、宇宙はどうやって今の姿になったのか。学校で習った知識を組み合わせても、どこか腑に落ちないまま放置してきた疑問が、ふと頭をもたげる瞬間があるんですよね。 この本は、そういう「何となく気になっているけど、専門書に行くほどの自信はない」という隙間にぴったりはまります。抜粋を見てもわかるように、読者が強く反応しているのは“構造が安定する理由”の部分。大理石のように動かないから安定なのではなく、少し乱れても自然に元に戻る力があるから安定だという説明は、日常の感覚と地続きで理解できるし、細胞膜の話や水分子の角度の例が、それをうまく現実に落としてくれます。また、風紋のように形はあっても生命に進化できない理由を示すパートは、「生命が例外的な存在なんじゃなく、量子効果に支えられた“こういう仕組みだからこうなる”ものなんだ」と自然に腑に落ちる流れになっています。 難解な理論を振りかざすのではなく、「量子効果がある世界ではこう見える」という視点を少しずつ積み上げてくれるので、宇宙や生命についてのモヤモヤが“全部わかった”とまではいかなくても、“この方向で考えればいいのか”くらいには整理されていきます。理系じゃないけど世界の仕組みの話が好きな人、抽象的なスローガンではなく手触りのある理解を求めている人に、とても刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

生命は活動し、物体は形を持ち、時間は流れる。物質や光の最小単位・量子は、これらのあらゆる現象と関わりを持つ。だが量子には謎が多く、運動方程式など、私たちが住むマクロ(巨視的)な世界の物理法則が通じない。その正体すら判別できず、教科書でも「粒子であり波でもある」という矛盾を孕む説明がなされる。本書では「粒子ではなく波である」という結論から出発し、量子を巡る事象の解明に挑む。細胞の修復、バラバラに砕けない金属、枝分かれしない歴史……こうした世界の秩序は量子が創っていた――。日常の見え方が変わる一冊。
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