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自己を見つめる (放送大学叢書)

自己を見つめる (放送大学叢書)

渡邊 二郎

左右社 / 2014-09-30

累計読者数6
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約2時間55分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
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この本について

最近、自分の経験にどう意味づければいいのか分からなくなることが多いです。仕事で判断に迷ったり、過去の選択を思い返しては「結局あれは何だったんだろう」と立ち止まったり。表面的には流されて生きているようでも、内側ではちゃんと自分で動いているはずなのに、その実感が持てないまま日々が進んでいく感じがあります。 『自己を見つめる』は、その“経験の手触りのなさ”みたいな問題に静かに踏み込んでくれます。たとえば、受動的に見える経験にも自発性が潜んでいるという指摘は、自分の過去の場面を思い返すと妙に腑に落ちます。また、人生を「経験の全体」と捉える視点は、特別な出来事だけでなく、恥ずかしさや後悔まで含めて自分なのだと、少し落ち着いて受け入れるきっかけになります。さらに、感覚だけでも理屈だけでもなく、両方を行き来しながら現実を捉えようとする姿勢は、考えすぎて動けなくなる人にも、感情だけで突っ走って後悔しがちな人にも効くと思います。 自分の経験に意味なんてあるのか、とつい感じてしまう人に刺さる本です。抽象的な哲学書に見えて、読んでいると自分の足場をゆっくりと作り直してくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「この本を読んで、もう一度前向きに生きようと思った」(50代男性) 実感のこもった反響が続々届いている、静かなベストセラー! 放送大学の空前の人気授業といわれたテキストを叢書化。 ニーチェやハイデッガーのことばをまじえながら、 崩れ落ちそうになる気持ちを支え引き締めてくれる。 「この授業、このテキストがあったから、いまの私の人生がある」 と語りつがれる哲学の名著。 日本を代表する哲学者が 「自己」「仕事」「孤独」「世間」「運命」「不幸」など 15章のテーマで語る人生の真髄。 「生き甲斐は、根本的に重い運命愛の意識に担われた、 死場所への覚悟というものと深く関係している。 しかし、他方では、それは、ときにはそれを忘却した、 放念と遊戯と飛翔のうちで、自己の快癒を図る悦楽の解放感とも接続していることは確実である。 この大きな振幅のなかで、私たちの生の営みは展開している」(「生き甲斐」) 「愛とは……問題となっているものを、深く大切に思い、 それを慈しみ、人生の大事と考えて、 その尊厳を守ろうとする、 控え目ながらも持続的で強い根源意欲ないし生命意欲に関係するものであり、 また、そのことに伴うあらゆる憂いと悲しさの 情念のすべてであり、 自己としての生きる人間の根源に関わる根本問題なのである」(「愛」) 「幸福は、たいていの場合、 不幸を介して、その姿を浮かび上がらせてくる 失われた桃源郷である」(「不幸」) 「老年になって、やっと人は、 自分の人生を変えた大きな出来事が、 そっと気づかないうちに、自分に忍び寄ってきて、 自分を支配することに至ったことを理解する。 自分の周りの人々が、ほんとうは何者であったかが、 ようやく分かるのは、老年になってからである」(「老い」) (「まえがき」より)
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